【農畜産断熱材の効果】
断熱材とは?
「断熱材」は文字どおり、熱を遮断する素材のことをいいますが、実際の産業界では液体水素燃料を扱う超低温域(-253℃)から原子炉関係の超高温域(2000℃)までと、断熱材の活躍の場は実に様々の分野まで広がっています。断熱材がもたらす安全性、生産性の向上が現代産業には不可欠であり、断熱によるエネルギーコストの軽減、生産効率の向上、生活環境など、本来の断熱効果を超えて大きな経済効果を生むという事実が広く認識 されはじめています。
なぜ畜舎に断熱材が必要なのでしょうか?
豚の畜舎の場合
極暑期三ヶ月の豚の状態が半年分の生産に影響し、そして1年間の成績を左右します。
豚は汗腺が発達していないので体温の調節機能が低く、体温が上昇すると呼吸数を増加させて対応しますが暑さに非常に弱い家畜です。(特に太った肥育豚、妊娠豚は弱い。)暑熱が激しいと肉豚では食欲が減少し発育が遅れ、繁殖豚では繁殖機能が低下し成績が悪くなります。例えば体重約70kgの肥育豚を例にすると1日の平均気温が27.5℃を超えると飼料摂取量が低下しはじめ、1℃気温が上がることに1日当りの飼料摂取量が約140g低下します。その結果、1℃気温が上がるごとに55g/日増体量が低下します。(出典:日本飼料標準2005年版)
鶏の畜舎の場合
鶏は汗腺がないため汗を流して体温を調節することができません。
そのため夏期の高温は特に強いストレスとなります。その結果、30℃以上の気温が続くと熱射病、発育及び産卵率の低下などの影響がでてきます。鶏舎内の温度上昇は、外気の温度上昇と鶏の出す熱が主要要因です。例えば鶏は180gの餌を摂取すると15kcal/時間の熱量を発します。マッチは1本あたり0.25kcal/時間のためかなりの熱量が発生する事が分かります。よって断熱材とともに換気計画も重要になります。
アキレストリトンシリーズの実力の証明
改修前後の屋根室内側の表面温度をサーモカメラで測定し効果を視覚化
サーモカメラを使用し、改修の有無の断熱性能の違いを視覚化しました。未改修部と改修部の屋根材の表面温度(群馬県館林市折板屋根)をサーモカメラで測定しています。(トリトン30mmで改修)
屋根温度変化実測値
測定日 | トリトン 表面温度 |
既存 スレート屋根 |
温室 | 外気 | |
スレート屋根(改修前) | 5/21 | - | 57.3 | 29.1 | 29.1 |
トリトン(改修後) | 6/13 | 53.8 | 34.4 | 30.3 | 35.2 |
8/18 | 65.6 | 39.1 | 33.4 | 41.4 |
測定場所:群馬県太田市(スレート屋根をトリトン30mmで改修) 単位:℃
改修前後スレート屋根表面温度変化
アキレス農畜産用断熱材の特長
断熱性能が抜群心材に熱伝導率が優れた硬質ポリウレタンフォームを使用しています。 |
防湿性能が抜群アキレスボードの表面材は防湿フィルム付きですから、断熱材の吸湿の心配がありません。 |
優れた施工性内外壁及び、屋根断熱材として、軽量かつ長尺であり、施工性に優れています。 |
耐薬品性と防虫性アキレスボードの表面材は水洗や薬品消毒による影響を受けません。また必要により小口(端面)の防虫加工を行うことで、ガイマイゴミムシダマシ対策がはかれます。 |